サバンナ八木 かやぶき君  373

サバンナ八木 かやぶき君  373

この島の生態系は独特の進化をとげていた。
考えてみれば、ヤドカリが家にするのは貝でないといけないということはない。
貝そのものも、襲われるリスクがある。
そこで、岩や、空き缶はどうだろう。
そっちの方が住みやすいかもしれない。
最初に空き缶に住み出したヤドカリが住みやすいと周りに言ったが信じなかった。
それが半信半疑で、住んでみると住みやすいとなったのだ。
しかも一つの家に一つという概念も変わるのであった。

かやぶき君 374

この島の生物は独特の進化をとげているのだろう。
イタチの小さいのがやってきた。
イタチの小さいのと、いってもイタチではない。
見てみると可愛い顔をしている。
頭なでてみる。
すると、舌でぺろっとしてくれた。
同僚が、喉をさすってみた。
さすり方がきつかったのだろう。
可愛い目が鋭くなった。
その瞬間、口から長い針をだしたのだ。

公平 かやぶき君

新しい星が見えて宇宙船の中は歓喜の声があがった。

最後の星を出てから3年と10ヶ月。大きな宇宙船の中は倦怠感と不安感が混じった異様な状態だった。

次の星はかやぶき君たちが住んでいた地球と似ているとデータが示していた。

地球の事を急に思い出した。おそらくこちらの3年は地球の100年と言われている。

かやぶき君たちが生還した時、出発時の仲間たちは生きてはいない。

それを思い出すと自然と涙があふれてくる。

いずれにせよ約4年ぶりの星である

乗組員はそれぞれ降り立ったら何をしようか考える。

トニーはその星の美味しい食べ物食すハンターという職業である。

だからトニーはとりあえず色んなものを口に入れる。初めての星で初めてみる食べものらしきものは何でもだ。

だから当然ハズレにあたったら即死ぬ。今のトニーは第45代目のトニーだ。