サバンナ八木 かやぶき君  367

サバンナ八木 かやぶき君  367

一行はスタジアムに到達する。
スタジアムの前にはすごい人だかりができている。
入場料を払いスタジアムに入る。
中に入ると、独特の音楽が流れている。
そして、その音に負けないぐらい、ピシッという、体と体がぶつかる音がする。
これがムエタイである。
今まで、相撲や柔術、空手、合気道、剣道した見たことない一行は驚くしかなかった。


サバンナ八木 かやぶき君  368

グローブをつけて、殴り合う。
トランクスで上半身は脱いで闘う。
このムエタイというのに、一行は見入った。
一番、驚いたのは、ヒジ打ちである。
これを相手の顔に打ち込むのである。
大丈夫なのか。
そして首相撲。
相手の首を両手でロックして、膝を相手の腹にいれる。
今まで見ていた空手や柔術とはまったく違った。
ムエタイの主催者が話してきた。
日本から来てるなら、闘ってみてはどうかと。
ムエタイVSカラテ。
お客様は喜ぶよと。

公平 かやぶき君

「怪獣がたまにいくならこんな店!ナビゲーターのかやぶき君です」

「この番組はナビゲーターの私が町ブラをして気になったお店に撮影許可を私自らがもらってロケを成立させるという番組です」

かやぶき君がカメラクルーをつれて商店街を歩いていると1人の女の子がかやぶき君に声をかけてきた。

「あら、かやぶき君」

「あぁどうもこんにちは!」

「えっ?まさかかやぶき君私のこと覚えてないの?」

「えっ??あっあーえっ?」

「マジで!?信じられない!全然覚えてないじゃない!」

段々顔がマジになっていく2人。

かやぶき君ははじめは全然覚えてなかったようだけど、段々何となく思い出してきたようだ。

「あの、あとで連絡するわ!ってカメラ回ってるし」

「だから何なのよ!」

「いや、だから何なのって、あとでちゃんと連絡するから」

どうやら男と女の問題の雰囲気もある。まわりのスタッフもかやぶき君のそんな噂を聞いたことがなかったので

興味深々だ。