サバンナ八木 かやぶき君 361

サバンナ八木 かやぶき君 361

擬似絵に魚は喰いついた。
この辺りの魚は、釣りに対しての警戒心がまったくなかったのだろう。
竿がしなる。
みんながその竿の先端から出た糸の先に注目する。
銀色の魚が見えてきた。
一気に引き上げる。
網でその魚をすくう。
この魚はなんだ。
ブリであった。
そして、その日の夕食になったのである。

サバンナ八木 かやぶき君 362

釣った魚を食べる。
これは美味しかった。
夜は二人が起きて、進路の確認をした。
そうして、それほどのトラブルもなく台湾に到着したのであった。
台湾に到着してからが、大変だった。
港で、大騒ぎになったのである。
台湾の人の中に、英語が話せる人がいた。
その人に、給水、そして、食料を買わせてくれないかと、交渉をした。
そして、国と国の交渉となると大事になるので、話が広がらないようにお願いをした。
謝礼を払い、給水と食料を買わせて貰うことができた。

公平 かやぶき君

電車に揺られて知らない土地にきたかやぶき君。
知らない土地とは言えいつか見たことのあるような場所だ。

駅前の「マッサン」と看板のかかった喫茶店に入った。

カウンターのおじいさんがこちらをみて
「いらっしゃ…あっ!いらっしゃいませ」

怪獣をみるのが初めてなのだろう
かやぶき君を見て一旦驚き
「いや、普通に接客しないといけない」
と考えたのか平然を装った。

「ホット」を一つ。
「コーヒーで良かったですか?」
「はい」


喫茶店でホットと言えばコーヒーだが
怪獣がコーヒー飲むのかな?という事が心のどこかにあったのだろう。

「ホット?アイス?」
「だからホットで」

かやぶき君喫茶店あるあるの会話である。