サバンナ八木 かやぶき君 349

サバンナ八木 かやぶき君 349

カステラ屋さんができた街には、活気づいていた。
英語を覚えるために、全国から優秀な若者が集まってきたからだ。
その若者達の中で、一度この英語を使って、世界に飛び出たいという若者が出てきた。
それを、外国人の先生に相談する。
自分達が、漂流して日本にやってきたように、船はかなり危険である。
生きて帰れる保証はまったくない。
そのリスクを説明するのであった。


サバンナ八木 かやぶき君  350

ケンタは言う。
俺は一度でいう、マイク先生が生まれ育った、イギリスという国にいきたいんだ。
それを、サトシやタカオは聞くのであった。
ケンタは、田舎から、このカステラ街にやってきた。
実家は農業をやっていた。
決して裕福でない家庭で育ち、農家の仕事を手伝いながら、勉強に打ち込んだ。
そこで藩の代表を決める試験で満点をとるという偉業をなしとげ、藩代表として、カステラ街にやってきたのである。

公平 かやぶき君 ミュージシャン

ストリートミュージシャン
待ち合わせをすっぽかされて目のやりどころがなく
ただボーッとそのギターで歌う男を見ていたら話しかけられた。

「どうでしたか?俺の歌」
「あっ良かったです」

いや、そんな聞き方されて「聴いてませんでした」なんて言えるわけもなく

「俺の歌ってわかる人にしか聴いてほしくないと言うか、伝わらないというか」

なんか生意気なやつだ。
なんか聴いてなかったけどたぶんあまりいい歌を歌ってるようには思えなかった。
もちろん雰囲気だ。

「じゃあちょっともう1曲聴いてください
夢のかけら」

えっ?途中で逃げられへんやん。あれ?どうしよ

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