サバンナ八木 かやぶき君 323

サバンナ八木 かやぶき君  323

五丸宮殿、ここで、フィクサーのように大切なことを決めるようになった。
豊臣将軍、地方の大大名、外国の要人、外国の武器商人、地方の財閥、忍者の頭領、任侠なとが、集まって来るようになった。
それを五丸財閥の当代がそれらをまとめるようになる。
将軍自ら、宮殿に出向くとは、考えられなかった。
しかし、将軍だけで政治を実行していくのは無理であった。
もし、五丸財閥が地方の大大名に外国の武器商人を紹介して資金提供すれば、将軍ですらた危ういのはわかっていた。
その前に忍者が城に忍びこむだろうが。
力とお金を五丸財閥は掌握したのであった。

公平 

かやぶき君はトンブラコ王国に地下牢に閉じ込められていた。

ここの地下牢はリゾートマンション並みに設備が充実していた。快適な閉じ込められ生活を過ごしていたかやぶき君だったがある時、門番の長みたいな奴が出てきてこう言った。

「牢屋には出口が2つ。1つは外の世界。もう1つは時空の歪んだ死の世界への出口。2つの出口にはそれぞれ門番がいる。1人は必ず嘘をつく嘘つき門番。もう1つは必ず正直な事を言う嘘つき門番。

「さて、かやぶき君。君はこのうちどちらか1人に1つだけ質問が出来る。君は門番に何と言ったらここから脱出できると思う?」

しばらく考えた後、かやぶき君はこうつぶやいた。

「ここにもう少しいる方法はあるのか?」