サバンナ八木 かやぶき君 276
サバンナ八木 かやぶき君 276
大大名は持久戦に持ち込む。
大大名側の大名が全国から入れ替わり立ち代わりやってくる。
さすがやな難攻不落の城と言えどきつくなってきた。
そこで、大大名側と、天下人の息子側で交渉がされることになった。
攻めるのをやめる代わりに、外堀を埋めさせて欲しいと。
天下人の息子側からしても、食料を備蓄しなおすことができるチャンスである。
大大名側からすると外堀を埋めることができるのは大きかった。
交渉は互いの思惑により、成立した。
公平
時間どおりに約束の喫茶店にかやぶき君が行くと
鶴子はもう店で座っていた。
「ごめん。急に呼び出して」
「遅くなってごめん!どうした?なにかあった?」
「うん、手短に話すと私こないだ捕まっちゃって、男に助けてもらったから
どうやって恩返ししたらいいかなぁって」
「おぉ!手短すぎていささかびっくり!」
「ねぇなんかいい方法ないかな?」
かやぶき君は頼られるのは嫌いではない。
「じゃあこういうのは? 今のその人間の姿で男の家に行って泊めてって言ったらどう!?」
「えっ!?マジで?ん~でも気持ち悪がらない?急に女が家に来て泊めてくれって言ったら」
「大丈夫だよ、若い男なんだから」
「そうか。うん!じゃあ行ってみるわ!あっ!ダメだ」
「どうしたの?なんで?」
「その男実家だ」