サバンナ八木 かやぶき君 264

サバンナ八木 かやぶき君 264

天下人が亡くなった後、合議制で、うまく、天下人の息子を盛り立てていっていた。
一年ぐらい、立った時に、その中の大名が、自分の意見を前面に押し出すようになった。
まるで、自分が、天下人のように、意見を通す。
これは、ある意味アピールともとれた。
圧倒的な石高を誇っていた。
270万石。
他の大名の倍いや、何倍もの石高を持っている。
ただ、そんな大大名にも、意見を言えたのは、天下人の直接の奉行であった。
いわゆる官僚である。
石高は関係ない、国の運営を任されてるのだから。
大大名と、奉行の対立が鮮明になってきた。

公平

はるかに誘われてノコノコついてきたかやぶき君。
ここは10年前までデパートだった廃墟
夏になると肝だめしの若者がこぞってやってくる。
「今日はわたしたちだけみたいね。」

落書きだらけの玄関を潜り抜けると
目の前に上にのびるエスカレータがあった。

「これこれ。去年ここに来たグループの1人がこのエスカレータに足をおいたら
急に動き出したんだって、でそのまま上にあがちゃって、後でみんなで階段で追いかけたんだけど
それっきりその子戻ってこなかったんだって」

「は?でそれ警察には連絡したん?
連絡したのに、そのまま放ったらかしでこんな場所開けっ放しにしとくのどうなん?
それって警察の怠慢かその話が嘘やん」

恐怖のあまりはるかに切れ出すかやぶき君。