サバンナ八木 かやぶき君 248

サバンナ八木 かやぶき君 248

城を明け渡すことになった。
城主の切腹、そして、筆頭家老の切腹が条件になった。
そして、日取りが決められ、正式な儀式によって行われた。
部下達の身体の保証、家を断絶しないという条件は守られた。
こうして、戦国の世は、統一された。
ワタシがまさか、天下を統一するとは思わなかった。
大大名を助けるつもりが、気がつけば先頭に立っていたのである。
国土自体は長い間の戦乱で疲労しまくっていた。
その財政を立て直す必要があった。

公平 

その日厨房がざわついた。
「おい、あそこの席にすわってるのって料理評論家の飯崎じゃない??」

「まじかよ!うちの店も有名になってきたな」

「おい、喜ぶのはまだ早いぞ。あいつは別名シャッター製造評論家と呼ばれてて
あいつに悪い評価つけられた店はことごとくつぶれてるらしいぞ」

「料理長に報告したか?」

「それがダメなんです。緊張からかトイレに籠ったっきり出てこなくなりました!」

「おい!どうするんだよ!ちなみにかやぶき君は?」

「あぁかやぶき君は今日休みで昨日の夜からサーフィンに出かけてます!」

「サーフィン!?怪獣ってサーフィンできるのか!?」

「もう3年ぐらいやってるらしいです」

「えっ?一人で?」

「いえ、仲間のギャル3人と」

「ギャル!?どこで知り合ったの?」

「知らないですけどネットじゃないですか!?」

「えっ?サイト!?何?なんかそういうサイト?使ってるの?」

「オンラインのギャルサーに入ってるっぽかったですけどね…」

「えっ?ギャル!?あいつギャルでもないし怪獣だぜ!?」

「そんなことより、飯崎さんの対応どうしますか?」

「それこそそんなことどうだっていい!それよりそのサークルの事もっと詳しく聞かせてくれよ!
なぜ怪獣でも大丈夫なんだよ!」

「いや、詳しくわからないですけど見た感じかやぶき君は男か女かはわからないからかも…」

「いや、名前に君が付いてるんだぜ?そら男だろ?中山きんに君もつるぴかはげ丸君も全員男じゃねーかよ!」

「つるぴかはげ丸君…??」

「なんで知らないんだよ!昔コロコロコミックの主軸張ってたマンガだよ!とにかくおれは認めないぞ!怪獣の男がギャルサーなんて!」