サバンナ八木 かやぶき君 235

サバンナ八木 かやぶき君 235

食料庫の備蓄もすごかった。
攻められて兵糧攻めにあっても2年は大丈夫なようになっていた。
米はもちろん、酒の備蓄もすごかった。
日本酒の備蓄。
その日本酒の中には、熟成日本酒というのがあった。
日本酒の熟成というのはウイスキーや焼酎より難しい。
アルコール度数が、焼酎より、低いからである。
その熟成の難しい日本酒が 地下の倉庫に温度が一定管理され、保管されているのである。

公平

この忍者の郷にきて3年。

ある日
かやぶき君は長老に呼び出された。

「なぁ かやぶき君。悪いんだけど
山を降りて買い物を頼まれてくれないか?」

「かしこまりました。長老さま」

「これに書いてあるものを買って来てくれ」
受け取ったメモは白紙だった。

かやぶき君は心の中で
「はいはい、お任せください。得意ですよこの手のやつ」

忍者らしくなった自分をみとめてくださったような気がして
誇らしくうれしかった。

早速、山を降りたかやぶき君。
一番近くのコンビニに飛び込んだ。

コンビニでハッシュドポテトとか箱のお菓子など
四角い食べ物をたくさん買って帰った。

そしてもう一度白い紙を眺めた。

「長老さまきっとほめてくださるだろう」

自然ににやけてしまう顔を戻しながら
なにげなく裏をみた。
・味噌
・お醤油
と書いてあった。