サバンナ八木 かやぶき君 193
サバンナ八木 かやぶき君 193
パチプロになる。
最初からそう決めていたわけではなかった。
打っていて、負けなくなったのである。
打つのはパチスロだった。
打って、台のことをしりつくしたのである。
パチスロには設定というのがあり、1から6まである。
1が一番機械割というのが低く勝てない。
6になると勝ちやすいのである。
店はこの設定というのを調整して、出玉を調整するのである。
設定をいじるのは、営業時間終わりである。
当然、客は設定はわからない。
打ちながら、設定を想像するぐらいだ。
設定が悪いとわかった時には負けているということになるのである。
公平
昔彼女とよくいったファミレスの前を
自転車で通りかかったかやぶき君。
少し止まって中を覗く。
何を期待しているわけでもなく。
いるはずもないのに
あの日の自分達を探してみた。
また会えるのかな。
そんな事を考えながら自転車をまたこぎだした。
次会った時無視しないでほしいなぁ。