サバンナ八木 かやぶき君 180

サバンナ八木 かやぶき君 180

六時から始まり9時ぐらいまで、飲みは続いた。
皆んなが帰路につき、10時にはねる。
そして5時に起きる。
このようなリズムである。
毎日が新鮮な日々だった。
わからないことだらけだったから。
やること、全てが新鮮だった。
ただ、かなり長くやっていたら、新鮮さはなくなってくる。
大変さがわかってきた。
自分中心の生活でなく、野菜中心の生活、なのである。
野菜目線で考えるようにやった。

公平 

男3人でキャンプにきたかやぶき君。

則夫と茂とかやぶき君は就寝前のひとときを
満点の星空の下で過ごしていた。

「こうしてたき火を眺めていると嫌な事忘れるなぁ」
「こんなにまじまじ炎を眺めることないもんな」

ふいにかやぶき君が歌い出した。
「♪も~えろよ燃えろ~よ~…」

「あっ かやぶき君ちょっとやめてほしい今は静かに炎をみたい」

「あっごめん」

「でもさぁ中学の林間学校で、キャンプファイヤーの歌って歌わなかった?」

「確かに!どんな歌だっけ?」

「あぁ 覚えてるよ! ♪キャンプだホ~イ キャンプだホ~イ キャンプだホイホイ…」

「あぁかやぶき君、歌うのはやめてほしい」

「あぁ ごめん」

「懐かしい、どんな歌だっけ?」

「だから ♪キャンプだホ~い キャンプだホ~イ」

「あぁ だから歌うのは…」

こんなやり取りを朝まで繰り返す。
それが俺たちのキャンプ。