サバンナ八木 かやぶき君 179

サバンナ八木 かやぶき君 179

田舎暮らし、外に居酒屋もないので、家で飲むことが多くなる。
飲んでると、その友達も来たりと、なんや感やで5人、多い時で8人ぐらいで飲むことになる。
飲んでると、話題は、悪口と下ネタになってくる。
酒が入ってくると、より下ネタがひどくなっていく。
普通で、参加をしている人もいる。
そこで、言わなければいいのに、その夫婦の奥さんに向かって、昔、奥さんと付き合ってたんだよと言い出す。
旦那の方は、それは知っているが、それを言われると面白くない。
旦那も切り返す。
俺はモテてたからね。
いっぱい付き合ってたから。
別の夫婦の奥さんが下を向いた。

公平 

「ヘクションッ!!」

「何?かぜ引いてんの?」
怪訝そうに寧々は聞いた。

「違うよ、花粉症。たぶん」
かやぶき君はテッシュで鼻をかみながら答えた。

「今時花粉なんで飛んでないでしょ?」
「季節外れというのがどこにでもあるんだよ
ヘクション! ヘクション!」

かやぶき君はくしゃみが止まらなくなった。
レストラン内のお客もちらちらこちらを見ている。

「それ花粉症じゃないんじゃないの?なんかアレルギーとか?」
「いや、そんなアレルギー今までなかったのにな。
ここで食べたものの中にアレルギー食材が入っているのかな?」

「ハンバークとエビフライよね?玉子とか甲殻アレルギーってよく聞くけど」
「いや、昨日も実はハンバーグ食べてるし、エビは先週も食べたんだけどくしゃみなんかでなかったし」
「香辛料の類かもね」
「おとついカレーとか食べたけどなんともなかったしなぁ ヘクション!!」
「病院で診てもらった方がいいんじゃないの?」
「そうだね、ヘクション!! 診てもらうよヘクション!!」

くしゃみが止まらなかったため
寧々とのデートは早々に切り上げた。
そして 不思議なぐらい
くしゃみはピタッと止まった。