サバンナ八木 かやぶき君 163

サバンナ八木 かやぶき君 163

民宿の料理は美味しかった。
伊勢エビの刺身は絶品だった。
もうこれを食べただけで、伊勢まできた甲斐があった。
その日は早く寝て、次の日は長島スパーランドに行くことにした。
パルケエスパーニャという選択肢もあったが、長島スパーランドに行くことにした。
桑名から、バスがでていた。
バスの窓から見ていると、物凄い高さにある、ジェットコースターのレールが見えた。
あれが有名なスチールドラゴンか。
気持ちがワクワクするのがわかった。
到着。
フリーパスを買い、さっそく、絶叫マシンを乗りに行くことにした。

公平 

小学校からの帰り道。
かやぶき君はUFOと遭遇した。

森に着陸するのが見えて
近くまで駆け寄った。
中から何人かの人が出てきた。

その中に少女がひと混じっていた。
自分と同じ小学生ぐらいの少女だ。

なんだかぼーっと見てしまっていたら
少女は不意にこっちをみた。

その拍子にかやぶき君は目が合ってしまった。
ヤバい!と思ったが女の子は ただ二コリと笑った。

怖くなって逃げかえった。
誰かに言うのが怖くってUFOのことは
誰にも言わなかった。

次の日クラスの皆が賑やかだ。
どうやら 転入生がくるらしい。
こんな田舎の小学校に転入生なんて。

そのうちチャイムがなり先生が教室に入ってきた。
「今日はみなさんに転入生を紹介します。仲良くしてあげてくださいね
では、どうぞ」

教室のドアをあけて女の子が入ってきた。
「あっ!」
思わず声が出てしまった。

{よろしく}

えっ!?
少女の口は動いていない。
まわりの友達をみたが
なにか聞こえた様子もない。

テレパシー??

少女はこちらを見てニコりと笑った。

何をしに地球にきたんだろう。