サバンナ八木 かやぶき君 135

サバンナ八木 かやぶき君 135

ノマドで食べて行くためにデートレーダーになる。
これは可能なのだろうか。
仮に資金300万で、年収300万を目指す。
これ一年で、資金を倍にしないといけない。
かなり至難の技である。
土日祝日が休みとかんがえると一年で245日ぐらいである。
一日で12000円ぐらい勝たないといけない。
逆にこれができると食べていけるという事である。
年で考えると300万を600万にする。
かなり難しい数字になる。
ただ、一日だけを考えると300万を301万2000円にするだけでいいのだ。
いけそうな気もする。
どうなるかわからないけど、やってみよう。
全ての貯金を集め始めることにした。

公平 

昨日吸血鬼のサミーが自分に言った言葉の意味を
かやぶき君は考えていた。

「1度でいい。君の血を吸わしてくれないか?」

怪獣の血とはどんな味なのか?
その血を吸えばどうなるのか?
そんな事を考えていたらもうどうにも気持ちが治まらなかったらしい。
友達の血を吸う事自体、吸血鬼の間では御法度らしい。

もともと吸血鬼の祖先とは
人間だったらしく、血を吸ったことによって後天的に吸血鬼になったようだ。

別に恋愛対象としてではなかった。

ただ単に食材として自分をみているサミーに
かやぶき君はどうも納得がいかない。
血ぐらいいくらでもくれてやるつもりではいたのだが。

一度飲んでしまったら
もうデートとかできないのかな?と思うと
とても寂しく感じた。

怪獣だったばっかりにと思ってしまう反面
例えば自分がジャニーズ系の男前の怪獣だったとしたら
サミーは僕の血を飲みたいと言ったのだろうか?

そしてもし美味かった場合。
飲む方飲まれる方の関係がこれから先も続くのだろうか?
不味かった場合、そのまま友達でいてくれるのだろうか?
嫌われたりしないか?

そんなことを思っていた。