サバンナ八木 かやぶき君 102

サバンナ八木 かやぶき君 102

兄貴の爪をペンチで剥がそうとしていた、暴れた男は、ギャーという声をあげた。
暴れた男の太腿に銃弾が撃ち込まれた。
兄貴を横猫のメンバーが助けに来たのだ。
銃を持った横猫のメンバーが、暴れた男達を包囲した。
完全に形勢が逆転した。
復讐をして、ペンチまで持ち出したことに対して、徹底的にやるのが、横猫のやり方であった。
太腿をうたれた男はかなりきつそうだった。
男達を包囲して、もう復讐しようという気が起きないぐらい報復するのであった。
その報復かはじまった。
男はさらに叫ぶ。
撃たれた太腿を忘れるぐらい、報復が厳しかったのである。
賭場を荒らし、さらに報復しようとした、それに対して報復する。
これがまた横猫の名前を大きくしていくのである。
喧嘩に負けると、食べていけなくなるのがこの世界の認識であった。

公平 

黒頭巾の男たちに囲まれたかやぶき君たち。

「その方が所持する討幕の密書こちらにいただこう」

男たちは刀を抜き今にも切りかからんとしている。

「穏便に、とはいかないようだな。
おみっちゃん、少しさがっていて」

かやぶき君は刀を抜いた。
「妖刀村清」が怪しく光る。

「はっ!そなたのその刀!
まさか「妖刀村清」… !!
さては、お前が伝説の侍、かやぶき君かっ!
親方からは、小娘のもつ密書の事しか聞かされてなかったが
ここで、お前と会うのもこれもまた運命…
おい!かやぶき君!おれは5年前 お前に… 」

「天空翔真空斬!!」

男の話の途中で妖刀は光り
黒頭巾の男たちは一斉に倒れた。

「大丈夫か?おみっちゃん」

「はい、かやぶき君こそ
相手の話を最後まで聞かなくて
気にならないですか?」

「えっ?しゃべってた?」