サバンナ八木 かやぶき君 48

かやぶき君 48

オーナーさんの話を聞くと、実践というのがかなり大切だそうだ。
数字だけを考えれば単純なのだが、そこには気持ちがのってくる。
例えば同じ10円でも4000円と4010円の10円と3990円と4000円の10円では心理的なイメージが全然違うのだ。
株の値段は買う人の気持ちが入るから、ある意味実際にその10円は全然違うとなる。
単に数字だけでは説明できない、心理的な部分がかなり重要になってくる。
ある意味心理戦ともいえる。
そこにアルゴリズムを元に売り買いするAIも入ってくる。
ある意味総合格闘技のようなリングといえる。
プロもアマも関係ない。
そこにあるのは勝ち負けだけなのだと、オーナーは語られるのであった。

公平 

コンビニのお弁当やお惣菜が置いてある
冷蔵棚の前で
かやぶき君はすでに5分は悩んでいる。

弁当を手にとっては置き
サラダチキンを取っては置き。
一度離れて
ゼリー状のプロテインを見に行っては
また帰ってきて。
ゆでたまごとサラダをカゴに入れて
レジに並んでみたが
やっぱり違う気がして。

一度雑誌のコーナーで
雑誌をペラペラめくる。

今日の昼ご飯を張り切ったところで
3日後には間に合わない。
何をやっているんだと思う反面
その気持ちが必要なんだと思う自分もいる。

そして、またそもそも論に帰ってくる。
怪獣にそれは必要か?
自分の祖先は何を食べていたんだろう?
果たして自分のお箸とお茶椀を持っていたんだろうか?

昼休みがこのまま終わるなら
それもありかと思った。