サバンナ八木 かやぶき君4

サバンナ八木 かやぶき君4

東京にせっかく出てきたのだ。
帰りたいという気持ちが出てきたが踏ん張ることにした。
住む場所を探すことにした。
不動産屋に飛び込む。
入って物件のリストを見る。
ゼロが一つ多い、間違いかと思いきや間違いではない。
これが東京価格なのである。
どうやってもこの金額は払えない。
何とか払える家賃を探す。
都内まで1時間ぐらいかかる場所になった。
もはや東京ではなかった。
そこまでして住む必要があるのかと思ったが契約をすることにした。
あとあとわかったことだが、そこはサーフィンの聖地のような場所であった。



公平 意識高い系怪獣に気を付けろ!

小学校の時に怪獣のバラードという曲を習った。
曲の中で怪獣は砂漠を捨てて
愛と海のあるところに出かける。

かやぶき君はこれからいろんな人に会うだろうけども
極力ほめてくれる人と出会ってほしい。
これまで、かやぶき君は
怪獣でありながら見た目も優しそうなので
冷たくされたりやたら厳しい事を言われがちだった。
昔、部活動の顧問に
「お前のゆるさがチームを駄目にしてる」
と詰められているのを見た事がある。
美術部だったと思う。

都会に飛び込んで行ったかやぶき君に
田舎者の私がアドバイスすることなど何もない。
ただ都会に居る「win-winで…」という言葉を使うや奴には気を付けろ!と
誰かが言っていたのを聞いたことがある。
そいつの頭には、そんな事は浮かんでいないらしい。
あと「神宮には魔物がいる」という事も胸に刻んでおいた方がいい。
実際、魔物の姿を見た事はないが、やばいらしい。