八木 第113稿

自分も同じ服ばっかり着ている。
かといって洗ってないわけではなく、同じ服を何着か持っているのだ。
気に入ったし、同じのを毎日着てた方が楽、そんな感じである。
カバンも気に入ったのがあったから三つ買った。
破けてしまったら使えるようにである。
スポーツバックである。
めっちゃ丈夫である。
まったく破ける気配がない。
多分5年は持ちそうである。
そうすると15年持つことになる。
次のカバンを買う時には60歳手前である。
その時にまだスポーツバックを持っているのかなと考える。
たぶん持っていそうだ。
ファション、若い時はコロコロ変わったけどもう一緒だろうな。
スポーツバックを担ぎながらアイスコーヒーを飲む。
そんな60歳もいいかなと思う。

公平

年齢とともに色々かわってくると思っていた。
例えば、聴く音楽にしても年功者になれば
演歌を聴くものだと思っていたし
食べ物の牛丼やラーメンを食べなくなるような気がしていた。
でもどうやらそうではなさそうだ。
服に対しても
このままいけば「自宅では浴衣でゆっくりします」とようなことは
なさそうだ。 
ただ時間の使い方は、年齢と共に意識して変えていこうと思っている。
もちろん名目上だけかもしれないが。
誰かのために淹れる珈琲が美味しいのも
なんとなくわかって来たつもりだ。