八木 第55稿

バイトでいうと京都の三条にあるからふね屋さんという喫茶店でバイトしていたことがある。
今から23年まえ大学生一回生のころだ。
京都でも僕の実家は南のほうにあり、バイト先まで1時間かけて通っていた。
何か市内で働きたかったのだ。
今から忘れられないのが、明らかに小学生の女の子二人がきて
アイスココアを注文したのだ。
小学生といえお客さんである。
アイスココアを出す。
二人は勢いよくのんで、オモチャの財布から本物のお札を出し払って行った。
口紅を濃く塗り大人ぶっていたのが可愛かった。
いろいろ相談して喫茶店に行こうと成ったのだろう。
親も子供だけで行かせてあげようとなったのだろう。
いろいろ想像してしまう。
あの小学生も今では30歳ぐらい、時が経つのは早いものである。
バイト代を払うのに銀行口座を作った。
その銀行口座を今でも使い吉本のギャラがそこに振り込まれて入る。
一年も経たないぐらいでやめたが楽しい思い出である。
しかしお客さんが飲んでいた珈琲美味しそうだったなあ。

公平

藤井4段のニュースを追っかけてTVのチャンネルを変える。
阪神は最近弱いし、明るい話題といえば藤井4段ぐらいの勢いだ。
昼ご飯を選ぶ時もあやかって「勝負メシ」のごとく吟味する。

私は将棋は好きだが弱い。
でも自分で言うのもなんだがオセロはそこそこ強い。
昔、オセロの学生チャンピオンとも互角の勝負をした事もある。
(まぁ結局負けたのだが)。
のび太の射的のようなもので一度対戦するまでは
誰も信じてくれない。
ここ数年、私は面と向かっての勝負で負けた事がない。
とまぁかっこよく言ってみたが
実はここ数年オセロの盤をみかけた事がない。

勝負はもっぱらインターネットだ。
ネットの中には強いやつがうじゃうじゃいてまあまあ負ける。
「オセロにもヒーローが現われて将棋のごとく人気がでたらいいなぁ」と
深夜に私と対戦している「他人」もそう考えているだろうと思う。

深夜に珈琲がすすむ。

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