サバンナ八木 392 393 394

かやぶき君 392
ジャングル帝国の恐ろしさは、大鷲帝国の鳥たちもわかっていた。だから、攻め込むことはしないでおこうという暗黙のルールがあった。大鷲帝国は繁栄の時代を迎えた。大鷲帝国の貴族、高級官僚、経済界のトップが集まり、夜な夜なパーティーが行われた。そこには、美しい鳥達が集まった。美しい鳥達はドレスをまとい、パーティーを彩るのであった。

かやぶき君  393
大鷲帝国は繁栄した。繁栄したのだが、他の生物から不満がでてきた。鳥達は、監視をして指令を出すだけで、実際に実行するのは地上にいる生物であった。鳥達はいわば管理職で、地上の生物は現場主義であった。管理職の鳥が偉そうに指示をするので、地上のイタチが反抗をしたことがあった。イタチに厳しい罰が与えられたのだから、それに抗議するデモがおこりだしたのだ。

かやぶき君 394
イタチに対する処罰にうっぷんが溜まっていた生物達が一気に加勢することになった。鳥の指令に、いうことを効かなくなったのだ。そして、その生物達に賛同する、鳥の一部が現れた。それがツバメであった。ツバメは大鷲帝国に反旗を翻した。そして反抗する生物達をまとめあげ、ツバメ共和国をつくったのである。こうして、大鷲帝国と、ツバメ共和国の争いがはじまったのである。