サバンナ八木 かやぶき君 355

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サバンナ八木 かやぶき君 355

用意された船は立派なものであった。
さすが、五丸財閥が用意しただけはある。
船には、食料と水が沢山つまれた。
そして、釣竿も。
魚を釣って、現地調達で食べる予定である。
包丁、まな板、塩に、醤油も用意されている。
船に詳しい物はいなかった。
それなりに勉強はしたが、素人の集まりである。
そして、いざ出発である。
長崎から、出発することになった。


サバンナ八木 かやぶき君 356

港には、みおくってくれる群集で、人だかりができていた。
炊き立ての、ご飯を食べれなくだろうと、ご飯を炊いて持ってきてくれる人もいた。
船がでる。
七人はみおくってくれる人達に手をふる。
どんどん人達が小さくなっていく。
そして、ついに見えなくなった。
そして、目の前には大海原が広がっている。
イギリスに向けて、船は出発するのであった。

公平 かやぶき君 

後ろの車にあおられている。
もうかれこれ5分ぐらいだ。
かやぶき君は路肩に停めて道をゆずった。

後ろの車が横に来て停まった。
何かこちらに向かって文句でも言ってるんだろうか?
すごい剣幕だ。

かやぶき君も窓を開けた。
相手の車は窓を開けずに怒鳴っている。

かやぶき君はシートベルトを外し車を降りようとした。
その瞬間相手の車はすごいスピードで発進した。
「何がしたかったんだろうか?」
一人呟きながら
かやぶき君もまたシートベルトをして発進させた。
しばらく走るとさっきの車のお尻がみえた。
よく見るとその前の車がチンタラ走っているようで
抜かすこともできないらしい。

おそらく前の車も自分の車がすぐ後ろに来てることがわかってるだろう。
どういう心境なんだろう。

前の車がその前の車を抜かそうとして対向車線に飛び出てスピードを出した途端にかやぶき君は車のまどを開けサイレンを鳴らした。