サバンナ八木 かやぶき君 296

サバンナ八木 かやぶき君  296

大阪幕府、もちろん中心は大阪城である。
現代の大阪城は、内堀しかない。
外堀というのは、谷町9丁目にある空堀商店街辺りが外堀であった。
その大きさに驚くばかりである。
徳川幕府は参勤交代という、一年ごとに地方と江戸を行き来し、妻を子供を江戸においておくという政策がとられていた。
大阪幕府は参勤交代という政策は取られなかった。
そのかわり将軍、もしくは全国を見てまわる行脚という政策がとられた。

公平

かやぶき君がナタの手を引いてやってきたのは町が一望できる丘。ここからの景色がかやぶき君のお気に入りだ。 どの方角をみているのか、遠くにみえるあのビルはどこのビルなのか?調べたこともないのでだれかを連れてきても説明できない。

ただ何年かのちに自分と一緒にここにきたことを思い出してほしいなと思いながら景色を見ている。

次に誰かとここの場所に来た時には、もう話す事もできないぐらい嫌われてたりするかもしれないけどこの場所に来た時だけこの景色に免じて思い出してほしい。

街がすこしづつ変わっていく。工事の大きいクレーン。高速で動くリニアモーターカー。そらに浮かぶ宇宙船。太陽とそっくりの新たな惑星。