サバンナ八木 かやぶき君 192

サバンナ八木 かやぶき君 192

主人公が勝手に意思を持ち始める。
ミストリーは意思を持ち始める。
ミストリーはもともとどこにでもいる少年だった。
ただ少し周りと違ったのは、学校に通わなくなってしまったことだ。
なぜ通わなくなってしまったのか。
学校の勉強に意味を感じなくなったのだ。
学校の勉強、これ何のためになるんだろう、そう感じることは、誰しもが思ったことはあるだろう。
ただ、本当に意味を感じなくなり通いたくなくなったのである。
周りは大学や就職する同級生も出てきた。
進路相談も受けなかった。
ミストリーは大学にも、就職もしなかった。
ただ、お金を稼いでいく必要もあった。
そこで選んだ道はパチンコで生計を立てるパチプロだった。

公平 

「じゃあ仮に俺が錦織やったとするやろ?」
居酒屋で熱弁を振るってるのは
職場でかやぶき君の同期の山口だ。

「いや、お前が錦織になることはないよ」
かやぶき君は真顔で返した。

「いや、仮にだよ」
「絶対にないことを仮にされても仕方ないじゃん」
「いや、話したいのはこの先の話だよ」
「じゃあお前が仮に錦織になることはないじゃん」
「わかった。じゃあ変える。おれがテニスをやってるとするじゃん。それならありえるだろ?」
「まぁな」
「その俺が四大大会でジョコビッチと当たって
試合の最中に…」
「いや、お前4大大会って意味わかっていってるか?
だいたいジョコビッチとおまえが試合できるわけないだろ」
「だから錦織になろうとしてたじゃん仮に!!」

もう2人にともベロンベロンである。