サバンナ八木 かやぶき君 161

サバンナ八木 かやぶき君 161

浜風に揺られ、鳥羽に到着した。
ホームを降りると海の香りがした。
ここからどうしよう。
道を歩いていると、大アサリを焼いて売っている店がある。
その香りがたまらなくいい。
太平洋側に来たんだと感じる。
鳥羽水族館に入る。
白と黒が混ざりあったパンダイルカがいた。
海が横にあるから、ここまでの魚達を飼育できるのだろう。
鳥羽水族館を出て、そこからである。
一人でパルケエスパーニャに行くのもなあ。
合歓の里という、温泉もホテルも一緒になったホテルもあるが。
どうしよう。
相差という民宿が沢山ある、漁師町がある。
そこに行くことにした。
バスに乗る。
バスは細い山道を入っていくのであった。

公平

「あの?かやぶき君は大野優子さんのことなんだけど
あの子デートに誘った事ある?」

バイトの休憩時間に森山君から急に尋ねられた。

「あぁあるよ。水族館とか海とかあとお泊りデートもしたよ」
「あっそうなんですね。ぼくも今、優子さんデートに誘おうと思ってるんですよ」
「あっいいじゃん。誘ってみたら」
「なんか最終キスぐらいまで出来たらいいなぁと思うんですよね」
「あの子、なかなかそこまでは許してくれないと思うよ」
「かやぶき君はキスまでできたんですか?」
「あぁ一応な。でも今俺他に狙ってる奴いるから」
「だれですか?」
「川井李奈」
「あっ ぼく昨日デートしましたよ!遊園地で」
「どうだった?」
「楽しかったですよ!遊園地って
実は隠れコマンドがあって メリーゴーランドのところで
3回タップしたら、夜の遊園地に早変わりするですよ。
むっちゃ喜ばれますよ」
「あーおれもそれ やってみよう!
それにしても楽しみやな!来週でしょ?
[彼女をデートに誘ったら2]の発売日」