サバンナ八木 かやぶき君 160

サバンナ八木 かやぶき君 160

浜風に乗り伊勢に向かう。
伊勢といえば修学旅行に行ったのを思い出す。
鳥羽水族館に行き、マンボーを見て、ブラジル丸をバスから見る。
みきもと真珠島にも行った。
二見ヶ浦の前の旅館に泊まった。
お土産に赤福餅と、ラッコのスプーン、木刀を買ったのを思い出す。
何年経っても、覚えてるものである。
考えてみれば30年前に買った物を覚えているのである。
それぐらい、あの時はお土産を買うのが楽しかったのだろう。
そんな記憶を思い出しながら、電車に揺られるのである。
電車は宇治山田を過ぎた辺りだった。

公平 

上司とキャバクラに来たかやぶき君。
横に付いた女の子が格闘技をやっていたらしく
話が盛り上がる。
かやぶき君も格闘技が好きで
彼女にするなら
そんな子がいいなぁと常々考えていた。

「じゃあ真理ちゃんは格闘技の中でプロレスが1番好きなんだね」
「うんそうそう、新日だけだけどね!昔の♪」
「あぁ そうなんだね。オカダカズチカかっこいいもんね」
「あっ私はもうちょっと昔のが好きなんだ。
 そうだなぁ 対抗戦やってた辺りが1番好きだったかなぁ」
「あぁ 武藤と高田な。まぁまぁ古いなぁ。えっ?何歳?」
「あぁ!違う違う、長州と藤波の維新軍と正規軍の対抗戦らへん」
「えっ? あっすみませんタメ口」