かやぶき君 131

サバンナ八木 かやぶき君 131

平日は市内にできるだけ、狭い部屋を借ります。
そして、金曜日の仕事終わりに田舎に帰ります。
電車で2時間ぐらい。
一気に畑が広がります。
到着して、その日はつけておいたピクルスを摘み、あとは缶詰で飲みます。
シメはカップラーメン。
次の日は朝から畑仕事です。
一週間でかなり草がはえてます。
草をむしり、新しい苗を植えます。
昼は、収穫した野菜をたくさん使ったカレーライスです。
食後、コーヒーを飲み、休憩したあとは、また畑を耕します。
日が暮れるまで、続きます。
ヘトヘトですが、いい汗をかきます。
野菜を酢につけたピクルスをつまみに酒を飲みます。
疲れた体に一気にアルコールがまわります。
ぐっすりと眠ることができます。

公平 

運動会の後夜祭でクラスの女子に屋上に呼び出されたかやぶき君。
胸弾ませて屋上に向かう。
呼びに来た女子はおそらく呼び出した本人ではない。
呼びにきた西原さんとなかが良い女子。
おそらく北口。

北口は明るく活発なイメージだ。
男子からも女子からも人気があるような女の子だ。

正直なところ
そんな風に恋愛対象として
北口を見た事はなかった。

ただもしそんなことを言われたら
OKしようと思っていた。

屋上への扉を開けると
そこには2、3人の男女が待って居た。
北口もいる。

でもしゃべりだしたのは
隣に居た水野だった。

「これ、夜のキャンプファイヤーで燃やすから
下に持って降りてくれない?」

屋上を秋の風が吹き抜けた。