かやぶき君 75

かやぶき君 75

ばっちり7が揃った。
いわゆるセットが入っていたのである。
これでいいスタートがきれることになった。
250枚、等価交換で5000円ぐらい出した。
そこから打ち込む。
ここからは設定が大切である。
打ち込む、やばい、メダルがなくなってくる。
やばいと思ったらレギュラーボーナスがかかり、また打ち込み、ギリギリの展開が続く。
そしてビッグボーナスがきて、クレジット内でひくことができた。
ここから波に乗り出した。
今までは設定は高いがレギュラーボーナスをひいてしまっていたのだ。
設定は高い、一気に吐きだしにかかった。

公平 

「これ、おれのダーツ仲間なんだよ」
と言って山城は富田という男をつれてきた。
おとといの夜ダーツバーで知り合って意気投合したらしい。
「こいつプロなんだよ」

山城はかやぶき君を富田に紹介した。
「怪獣の友達」
富田はにこっとして会釈した。
気の優しそうな奴だった。

「で?なんで富田を連れてきたのか?」
と山城に聞いてやっても良かったが
富田も気まずい思いをするだろうと言わなかった。

1週間前
「久しぶりにお茶でもどう?」
と山城から電話がかかってきた。

かやぶき君のスマホには山城の番号は入っていなかった。
おそらく5年以上ぶりぐらいだ。

お洒落なカフェのテラス席に男3人(うち怪獣1)で座って
お茶を飲んでいる。
主に富田くんの話を聞いた。

途中 山城がトイレに立った。

富田とかやぶき君は晴れた空をみていた。