サバンナ八木 僕らが旅にでる理由

車、20代の時はよく乗っていたなあ。
親の車を借りていただけだけども。
福井県に常神岬という場所がある。
三方五湖の先である。
地図で見ると日本海のだいぶ先に行ってる岬だ。
友達があまりにいい場所だからと進められていった。
岬の路をどんどん進む。
途中にいくつか集落がある。
そして道の終わり。
民宿が何軒かある。
名物は蘇鉄らしい。
ソテツを見て民宿に泊まる。
イカの刺身が出てきた。
七色に光っている。
まだ動いている。
頂くとあまりの食感に感動する。
あの味は一生忘れられない。
今まで地理的にはもっと遠い所に行ってるのだが、おそろしく遠くに来た感じがした。
岬の先にある民宿。
もう一度行ってみたいと思う。
ただあの思い出を冷凍パックで持ち続けたいとも思う。




公平

旅はいい。
好きな女の子が出来たら
やたらと遠くに行きたがった。

大きい海をみたら
細かいことはどうでも良くなる気がするし
遠くに来て世界が広いことを知れば
「まぁこいつでもいいか」と思ってもらえるような気がするからだ。

車に乗って長時間同じ方向を向いているのも
良い効果があるのかもしれない。
行先なんてどこだっていい。

必要があるとすれば、旅先での昼食選びのセンスだ。
準備していくパターンと
飛び込みであたりを狙うパターン。

どちらが喜ばれるか?

これには正解がある。
正解は、実は準備していたが飛び込みを装い
「こいつは勝負強いやつ」だと思わせるパターンが正解。

店に入ったら有名人のサインがたくさん飾られてあって
「あれ?実はここ隠れた名店?当たったね」
なんてのがいい。

ただ結果、旅先で君と見る景色やご飯は
全部綺麗で、全部美味しい。そして嬉しい。

私は。