サバンナ八木 観光と居酒屋 147

旅行して見る景色とやはり住んでみる景色では全然違うだろう。
お酒が好きだから居酒屋を経営する。
実はそれが一番お酒から遠くなることかもしれない。
いくらその場所が好きでも、カウンターにいる感覚である。
やっぱり厨房に入らないと見えてこない景色がある。
その場所に住んで24時間見て季節が一周してやっと見えてくる景色がある。
長く住んでると観光の人と流れが全く違うのがわかる。
京都、全く観光地に行かなかった。
京都を離れて23年、たまに京都に行くと観光客と同じ流れにそっている。
やっぱり現役で住まないと見えてこないんだろうなあ。

公平

夏の終わりに植えた白菜やらが
ちょっこと大きくなってきた。
このまま猪と鹿さえ入ってこなければ
収穫できそうだ。
電柵考えた人天才やなと思う。
ただその電柵も上手く鼻にヒットしなければ
意味が無いらしい。
それがバレてしまうと学習して
どんどん入ってくるらしい。
だから皆さんも猪やらにはこの話は内緒にしといてもらいたい。

土を触っていると
心がちょっとおだやかになるような気がする。
はやく土を触りたい衝動にかられる。
少しひんやりした土の感触。
どろどろになった手や長靴を水路に入って流す。
ちめたくて気持ちがいい。
あれ?
気が付けば長靴の中に水がじわじわ浸入する。
劣化穴が開いていたのだ。
良く働いたんだなぁと思う自分と
少し良い長靴を買おうかなと思う自分と。