八木 第111稿

美味しいランキングを考える時に一回食べて美味いものと
毎日食べて美味い物でランキングは変わってくる。
一回勝負だとラーメンとうどんが戦えばラーメンが勝つと思う。
それが100回勝負だと、うどんに勝敗があかる。
1万回勝負だと、ごはんが最強だろう。
カニは年一回勝負なら最強かもしれない。
これは短距離と長距離の関係に似てるかも知れない。
100メートル早い選手とマラソンではまったくかわってくる。
そう考えると、おひたしはかなり長距離向きだろう。
味噌汁も長距離が得意だろいう。
それでいうと珈琲は駅伝か。
料理を見る時に長距離か短距離かで見るとわかりやすい。
これは僕だけか。

公平

私が小学生や中学生の頃は
クラブの練習中は水を飲むなとされてきた。
今では考えられない話だが
水分欲しさに、Tシャツの汗を吸って練習していた。
私達の上の世代においては
「うさぎとび」というトレーニングがあったのだが
脚に悪いということでなくなった。
食べ物においてもそうだ。
コラーゲンの玉みたいなのを料理に入れて
こぞって食べていた時代があった。
それが今や口から入れても意味が無いという結論に
知らぬ間に至ってる。
あれはなんだったのか?
振り返ればはずかしくなるぐらい
私は振り回されている。
ファッションなんてとくにひどい。
今年のトレンドだと恥ずかしげもなく身に着ける。
昨冬、白いハイカットのバッシュを流行りに乗って買ったのだが
何かの集会に履いて行き
下駄箱に置いていたところ誰かに履き違われて
似たようなのが残されていた。
「私は何をやっているんだろう」とすごく落ち込んだ。

結局なにが言いたいかといえば
もうそろそろ私もこだわりを持ちたい。
それが科学的に間違っていようが 意味がなかろうが
流行りでなかろうが
「好きなものは好きだ」というようなブレないこだわりだ。
「こだわりがないのがこだわり」みたいなのをやめたい。
例えば私が一子相伝の自叙伝的ノートを書く場合に
「こいつの書いてること、今、全部間違ってるけど
ぶれない奴だったのかな」とか子孫に思われたい。
今のところ書く項目が全然ないが
珈琲に炒飯おにぎりが合うと思ってよく食べていることは書いておきたい。