サバンナ八木 かやぶき君 262

サバンナ八木 かやぶき君 262

自分がなき後に、この幼い息子を盛り立ててくれるように、合議制のシステムづくりをする。
自分の直属の部下を五人を政治の実行部隊にした。
いわゆる官僚のような存在である。
それとは別に、大名を五人置くことにした。
この大名はそれぞれの地方を治めている。
この五人の大名に守って貰うことによって、全国に睨みを利かすのであった。

公平 

「おい、ちょっと裏こいや」
振り向くとガラの悪そうな少年たちに囲まれていた。

かやぶき君は身体が大きいこともあって絡まれたことは
あまりなかったが、ここ最近、こんな感じで絡まれる事が多い。

「おやじ狩り」からの派生で「怪獣狩り」が流行っていた。
そうモンスターハンターである。

「おい、金出せや」
「もってないですけど」

小さい人間がよってたかってもかやぶき君に勝てるわけがない。
体格さから誰が観ても明らかだ。
なぜ少年はそんな無謀な事をするのか?
そういう時代だからなのか?

「嘘つくな、じゃあちょっと飛んでみろ」
かやぶき君は少年たちの前で少しプカプカと浮いてみせた。

上から少年たちの顔をみると
全員口がぽっかり開いていた。