サバンナ八木 かやぶき君 87

サバンナ八木 かやぶき君 87

暖かいスープの店。
とりあえずはコーンスープを作ることにした。
せっかくなので超濃厚コーンスープをつくることにした。
コーンの缶詰をそのままミキサーに入れる。
そして、ここからが重要である。
ナッツを入れるのである。
ナッツを入れることによって、旨味や濃厚さが増すのである。
ミキサーにかけてみる。
ドロドロとしてきた。
食材同士がこすられて熱をおびてきた。
湯気がたつ。
カップにうつして飲んでみる。
超濃厚てある。旨味が凄い。
超濃厚コーンスープがメニューに決まった。

公平 

かやぶき君が深夜勉強していると
机の上に消しゴムサイズの男が現われた。

もちろんかやぶき君も驚いたが
それ以上に、消しゴムサイズの男は
出てきた先が怪獣の前だったことが
初めてだったらしくかなり驚いていた。

かやぶき君は
「今、勉強している所をあと20分ぐらいで終わらせるから」
と少しの間、消しゴム男に待っていてもらった。

「おまたせ!ごめん待っててもらって」

「いや、いや、俺の方こそ突然出てきてごめん。
怪獣も初めてだし、こんな感じで出ていって待たされたのも
初めてだったから、多少驚いてるけど」

「はじめてみるサイズ!なんか新鮮!で?どうしたの?」
かやぶき君は誰にでもフレンドリーだ。

「あっそれ聴いちゃう?」

「なんで?ダメなの?」

「いや、たいていは幽霊のたぐいで扱われるところがあって
そんな感じで聴いてくる人は少ないから」

「あぁそうなんだ」

消しゴムサイズの男は
かやぶき君の部屋を眺め
社交辞令的な感じでほめて
休日の過ごし方などを一通り聞いた。

夏の夜の話である。