公平がそんなバイトをしていたとは知らなかった。
バイトでいうと引越しのバイトをした。
朝に営業所に集まる。
そこで何処に行くか振り分けられる。
ドライバーさんと、社員さんがおられ、そのアシスタントをするのだ。
現場は、淡路島の新築だった。
今の家から荷物を出す。
本の段ボールがやたら重かった。
何回も繰り返す。
冷蔵庫は社員さんが運ぶ。
見事だ。
全てが見事なのだ。
そっから移動。
その社員さんの武勇伝を聞く。
今まで女と何人やったかの武勇伝である。
それを羨ましそうに聞く。
淡路島の新築の家に荷物を運ぶ。
新築や、気をつけろと何回も怒られる。
考えてみれば当たり前である。
バイトが終わり一万円貰う、パチンコに行く。
マジックカーペットという、羽根モノをする。
2000円する。
珈琲を飲んだので7900円握りしめて電車で帰ったのが懐かしい。
公平
高校生の時、バスケット部の先輩と下校中に誘われて
展示即売会のばらしのアルバイトをしたことがある。
それが生まれて初めてのアルバイトだったように思う。
たくさんの高校生が帰り道に誘われて、即席でバイトに参加していた。
列にならばされ、順番に腕にマジックで大きく時間を書かれた。
ずいぶん粗いバイトだった。
荷物をトラックに積んでいくのだが
200万円ぐらいするようなツボから
中古のAVまで色々運んだ。
50万と値札のついた机の脚をハンマーでたたき天板と脚に分けていたやり方をみて
そういう商売の人達なんだなと思った。
作業途中、休憩ということで、箱で売っていたであろう、ぬるい缶コーヒーを
渡され飲んだ。
「バリーーーン!!!」
大きな音が会場に響き渡った。
私の先輩が100万ぐらいするツボを割ったのだ。
それを観た瞬間「あっこの人殺されるのかな?」と思った。
リアルに時間が止まった。
先輩の顔は白かった。
しかし次の瞬間「かまへんかまへん横置いといて」と
むこうの社員の大きな声が聞こえた。
そこにいた全員が
「やっぱりこれは100万じゃないんだな」と思った。
帰りにまた列に並ばされ、腕の時間をみせる。
札束の入ったアタッシュケースを見せびらかすように広げる男から
お金をもらった。
「そういう人達なんだな」と思った。
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