奇遇にも僕も、コンビニで珈琲をつくって貰った時に、珈琲と一緒に小さな紙を渡された。
そこに電話番号が書かれていた。
その電話番号をいつ書いたのか、僕が来た時に渡そうと思って持っていたのか。
僕はちょくちょく行くコンビニで可愛い店員さんがいると思っていたのだ。
紙を一緒に渡され動揺したが一切顔には出さないようにした。
コンビニを離れもう一度、渡された紙を見る。
無くさないように財布の銀行のカードの所に入れる。
そこから何か浮き足だった気分で何かソワソワする。
夜になる。
今日かけようか、明日まで待とうか。
明日もソワソワするのが嫌なのでかけることにした。
でない。
やっぱりなんかの間違いだったのかと思ったときにかかってきた。
「今日は急に渡してすいませでした。まさかかかってくると思わなくて、すごく嬉しいです」
「僕も前から気になってて、嬉かったです」
話は盛り上がる。
よく行くご飯屋さんが一緒だったりした。
「今度美味しい珈琲入れますね。家に美味しい珈琲あるんですよ」
ここで勝負と思い、思い切った一言を放つ。
「今から飲みに行きたな」
「部屋散らかってるんで」
「全然気にしないから」
「じゃあ場所ラインしますね」
天にものぼる気持ちでラインされたマンションに向かう。
念のため、財布にお守りがあることを確認する。
部屋に入る。
綺麗に片付いている。
散らかってるというのは社交辞令だったのだろう。
珈琲を入れてくれた。
ちょっとここにブランデーを入れると美味しいんですよとブランデーを入れてくれた。
飲む、確かにうまい。
「結構まわるね」
本当は酒が劇強なのに酔ったふりをする。
一気に仕掛ける。
「ここに泊まろかな」
「狭いですよ」
「全然大丈夫」
彼女の手を握る。
そしてキスをする。
彼女は抵抗しない。
そしてベッドに行く。
僕も公平のように嘘を書きたくなった。
こんなシュチュエーションで珈琲を飲んでみたい。
世の中には飲んでる人いるんだろうなあ。
勝手に妄想して勝手に羨ましくなった。
アホである。
珈琲にブランデーを入れたことはないけど試してみようかと思った。
公平
世界一の珈琲にはダンディーやセクシーの要素が入っていると思う。
少し泡立った黒い液体。
初めて飲んでみようと思ったやつは
その後「珈琲」と名付けられ
こんな後世まで飲み継がれている事をどう思っているだろうか。
「なんや、急に呼び出して」
「いやな、昨日あの木になってた豆を食べれるかと思って焼いてみたんや。
そしてら真っ黒になってしまって
あれ?これはちょっと無理やなってなってんけど
洗った時にその水が偶然口の中に入ってたんや。
そしたらなんとなく美味しい感じがしたんや」
「美味しいわけないやろ?黒いやんけ」
「いや、たぶん大丈夫や。さっきうちの猫も飲んでたけどまだ生きてる。
じゃんけんで負けたほうが飲もう!」
「なんでやねん!いややわ!お前が言うてんねんからお前飲めや」
「わかった。ほなこれ飲んだら女紹介したるわ」
「絶対か?わかった、じゃあその前にネットで大丈夫か調べてええか?」
PC、ビデオ、VR。ヒットの陰にはいつでもエロがある。
世界一美味い珈琲には
女の子やイケメンのLINEのIDがついているかもしれない。
0件のコメント